野良の母猫〜子猫の命を背負って〜
こんにちは。
さてこちらはこの数週間前前の出来事。
ある餌やりさんが、敷地内で野良猫ちゃんに餌やりをしていて、その中の1匹が、どうやら妊娠している様子。
これ以上増えるのは困ると、メンバーさんに相談。しかしながら病院の予約の日までに産まれるかもしれない程の大きなお腹😭😭
とりあえず緊急で堕胎出来る病院を探し、夜中捕獲しました。
そんなにタイミングよく捕獲出来るのかと心配しましたが、、、
なんと餌やりさんに手で捕まえられる程気を許している母猫。
でも野良猫????ん〜一体何処までが、家猫で何処からが、野良猫なのかと思ってしまいました…
しかもそんなに簡単に捕まるならばなぜ妊娠してここまでお腹が、大きくなる程、手術しなかったの?
想う所は沢山ありますが、今はとにかくこれ以上不幸な野良猫を増やさない様に…との事で、メンバーが次の日病院れ連れて行く事になりました。
しかし、しかし、しかし…
悩みに悩んだメンバーさん、母猫に堕胎させる事が出来ませんでした。
そっとしていたらあと数日もしないうちに産まれるだろう子猫の命を、背負って堕胎に踏み切る事が出来なかったそうです。
猫ちゃんに関わるボランティアをしていると、生後数日の子猫にミルクをやり排尿をさせ、育てた経験をお持ちの方多いです。その子猫が、立派に育ちすっかり慣れて甘えて来ます。かけがえのない家族になります。
そんなこんなを知っている人間が、堕胎と言う選択を安易に出来るわけありません。しかし野良猫の現状、産まれてきた場合の過酷さも、もちろん嫌と言う程分かっておられます。
今回、メンバーさんの出した答えは産まれて来る命を守りたいと言う選択でした。この選択に関しては、賛否両論あるかと思います。
しかし私はこの選択を聞いた時、その是非を問うわけでもなく、ただ深くそうか…と受け止めました。
それから丸1日程で母猫の出産が、始まり、すぐに2匹、しばらくして2匹、計4匹の子猫を産みました。
メンバーが、その餌やりさん宅で出産した子猫の1匹の様子が、おかしいと連絡を受けたのはそれから12時間程経ってからだと聞きました。
直ぐに駆けつけると、肩から背にかけて、大きな皮膚の損傷があり、慌てて病院へ…
程なくして息を引き取りました。
皮膚の損傷は、おそらく母猫が、様子のおかしい我が子をしっかりさせようと必死で舐めた結果だと思われます。
こうやって文書にするだけでも、野良猫の命の哀しさで胸がいっぱいになります。
残った3匹の赤ちゃんはそのメンバーさん宅にて保護しています。